前半5試合終わったところでで休憩。

ここまででもうおなかいっぱいなんだけど、

まだあるの?って感じ。

なんということか...カメラの

バッテリーがここで切れてしまった。

ペース配分もへったくれもない撮影が

災いしてしまった。ここで既に19時半過ぎ。

まだ4試合あるぞ...大丈夫なのか?

体中が痛くなり始めていた。

見ると若手勢が最近滅多に見なくなった

リング調整をしている。リングの掃除も

していて、これはなかなか好感がもてた。

今はメジャーでも余りやらなくなってきた

ものね...商売道具なんだから大事に

して当然なのに。

第6試合 スペシャルマッチPART1ノータッチルール

30分一本勝負  

●谷口勇武(華☆激).旭志織(K-DOJO)対

○めんたいキッド(九州プロレス).MIKAMI(DDT)

ここから二試合は、ほぼプロレス一本で食べている人達の試合が続いた。まあ、しかしあきれるほど豪華な顔ぶれである。

といってもめんたいキッドはこの時全く知らなかったんだけど、これがとんでもない実力者!!難易度の高い技もすいすいこなし、このメンツの中で一番目立っていた。

後で聞いたらどうも他団体で選手としてやっていたらしい。

MIKAMIもラダー持参で、自前の興業でもないのに、律儀にはしごを使いこなし、いつも以上のファイトを心がけていた。見上げたプロ根性である。

はっきりいっちゃうとあまりに試合がめまぐるしすぎて、ケータイでも追いつかないくらいの

ド迫力の試合展開だったため、ぶっちゃけバッテリーが持っていても、試合は撮れなかったと思う。そのくらいのめり込んで試合を見ていた。

とにかく繰り出される技に対して単純に「おおー」「すげー」「うわー」といっていればいいんだから、本当に楽である。

何も考えさせる余地を与えないプロレスというのもなくてはならないものなんじゃないかな?っていうかプロレスって元々そう言うものだったはずだし。

谷口も地元のテリトリーで負け役を引き受けた

というのは勇気がいったとおもうが(ましてや普段交わることの絶対ない九州プロレスとの対抗戦である)、よく耐え抜いたし、はっきりいってホームリングよりいい試合をしていた。

ここまでできるとは夢にも思わなかった。

こうして普段ない面まで見せてくれたというのは、ここまでの興業に対して、相当な危機感を持って望んだ証拠だと思う。

第7試合 スペシャルマッチPART2

30分一本勝負

●久保希望(華☆激).澤宗紀(バトラーツ).関本大介(大日本)

対 ○田中純二(九州プロレス).HARASHIMA(DDT).真霜拳號(K-DOJO)

なんだ、この顔合わせは!!

これがセミ前なんてうそだろうという顔合わせ

である。とにかく団体のエース格が一堂に会している信じられないタッグ戦は、真霜組の急襲からスタート。とにかくここから約20分、選手が全く止まらないのだ。

展開を追うだけでとにかく唖然呆然の連続。とにかく目を見張ったのは、体の厚みとオーラ。

こればかりは潤沢な練習環境と豊富な試合経験がなくてはどうにもならない。

つまりは自分の持っているものすべてを出し切らないと、兼業レスラーに食われてしまうという危機感の裏返しではなかったかと思う。自前の興業でもないし、ゲストなんだから顔だけ見せておしまいですよ、

なんてことをしてもよさそうなものなのに、みんな手抜きどころかとにかく必死。形相からして違うのだ。圧巻だったのは、関本が真霜の渾身のミドルキックを二の腕で受けてしまったこと。しかもそれではね返す有様。これは凄かった。リングサイド一列目でみていて良かった。とにかくものすごい迫力なのだ。

そしてぶっこ抜きジャーマンにアルゼンチン...そうまさにこれはバチバチだった。バトラーツ出身者(田中と澤)がいたから、こうなったというわけではなかろうが、キャラも普段やっているスタイルも一切忘れて、ただのレスラーとして、内容だけで勝負していった彼らには尊敬の念すら抱いた。

間違いなく今年見た中ではベストバウトである。この後、セミとメインが控えているというのに、それすらおかまいなしにひたすら撃ち合い、受け合いをただひたすらに繰り返した6人には賞賛の拍手を送るしかなかった。

とにかくこの試合でのどがかれてしまい、声が出にくくなってしまった。今こうして振り返っている現在ものどが痛い。そのくらい凄かったのだ。

何度も言うがこの6人は本当に凄い。凄すぎる。そして久保!あんたはよくやった。

普段小さい華☆激の中ではヘビー級の役回りを引き受けている彼だけど、この日は自分より体格のある相手に対して一歩がひかないファイトを見せてくれた。

たぶん限界ギリギリまで自分を追い込むことの出来るファイトが出来て完全燃焼できたのでは

ないかと思う。試合後はノーサイドで、帰り際澤がふざけて田中のふんどしを、ぎゅっとあげて、田中が悶絶するという一幕を

のぞけば^^ただ、ただひたすらに「激しいプロレス」(NOTカウント2.9プロレス)を見せてくれた。みんなありがとう!!私はあなたたちに会えて幸せですっ!!

プロレスファンでいて良かった!!本当に本当にありがとう!!

第8試合 GWAタッグチャンピオン決定戦!!

60分一本勝負

●マイケル.ジェロニモ.ニコラス今中ジョリー

対 ○ブルート健介.マスクド.PT

ROC組がタッグ王座戴冠

さんにあ、前の試合の興奮冷めやらぬ内に、はじまってしまったタイトルマッチ。どうやっても前の試合は超えられそうにないのに、どうするんだ?がむプロ...

と思っていたら、ここに持ってきたのは、いつもの興業でやっているらしい、正規軍対ROCの因縁抗争。ストーリー性のあるこの抗争劇ははじめて見るものにもわかりやすい演出が施されていた。

ブルート健介は特に背丈が大きいわけでもないが、体の厚みは半端無い。そして受けるときは

しっかり胸を出して受ける。これが絵にならないとただのおっさんなのだが、そこが大きく違うところ。

だから、技は基本的なムーブばかりなのに、どれも説得力があって、なおかつヒールとしての

すごみも加わっているから、迫力十分。

背丈は私より小さい(というか全員そうなんだけど)けれど、リング上では大きく見えた。

これもプロレスラーとしての必要最低条件を兼ね備えていた。

試合は正規軍ジェロニモがニコラスを裏切っての、まさかのヒールターン。会場大ブーイング。といっても事前にこれは試合開始前に懇切丁寧な説明があったので、予定通りといえばそれまだなんだけど、前の二試合が凄すぎて、観客の誰しもがそういうストーリーが用意されていることを忘れ去ってしまっていた。

もしここまで計算してこのマッチメークをしたとしたらこれは相当頭の切れる人がいるに違いない。

いや、恐れ入りました。

あれだけの熱戦の後にまた観客の視線を、がむプロに戻したというのも凄い。これは全員一致で取り組んだチームワークのたまものでしょう。

第9試合 GWAヘビー級選手権試合!!

60分一本勝負。

⚫︎王者.JOKER 対 ○挑戦者.SMITH

SMITHが新王者に。

前の試合もそうだったが、がむプロのベテラン選手はオリジナルムーブや必殺技も持っている。この二人にもオリジナルムーブがあって、ジョーカーは腕に決めるドラゴンスクリューや、変形のスイングDDT、スミスにはこれまた変形のエクスプロイダー(メディコさんの話によると、彼本人が「あれはエクスプロイダー」といっていたそうだ)を使っていた。そしてこの二人は何よりオリジナルのキャラクターを持っていたと言うこと。あえて似ているところを探せばないことはないけど、ROCのスミスは黒の、正規軍のジョーカーは白のコスチュームで見た目にもわかりやすい。

ところが入場はジョーカーの方がヒールっぽくて、スミスはマグナムばり?(それは言い過ぎだけど^^)のダンス付き入場とスタイルは正反対。

この試合には前の試合の流れをくんで、前半ROCがやりたい放題に介入して、試合をむちゃくちゃにしていたのだが、スミスが

「正々堂々とやらしてくれ」と懇願。憮然とした感じでROCが引き上げていった、そこからが本当にこの試合の凄いところだった。とにかく腕なら腕、足なら足の一点攻めを両者がセオリー通りにきちんと展開していたのだ。

まさにオールド.ファッション.プロレスリング!!

試合前メディコさんに「いわゆるフツーのプロレスは期待しない方がいいですよ」と釘を刺されていたものだから、よもやの展開にうれしい悲鳴。

まさか、社会人プロレスでこんなオーソドックスなプロレスらしいプロレスの攻防が見られるなんて思っても見なかった。そしてこの二人がこんなに出来る選手だなんて知らなかった。特にスミスは、はっきりいってプロレス一本で食べていけなければおかしいくらいの人材である。

そのくらい徹底的にオーソドックスな、そしてそれでいて洗練されたムーブには息をのまされた。まさに一進一退でこれほど試合にのめり込めようとは、誰が事前に想像していたであろう。

そしてこれだけ熱狂的な小倉北体育館を見たのは、たぶんセカプロの旗揚げ以来ではないだろうか?

試合前に菊タローがマイクで「ここは選手間でも沸かない会場って有名なんですよ」とこぼしていたが、ここが小倉北ということ自体も忘れていた。とにかくタイトルマッチにふさわしい試合だった。

これが出来るんだから、全国どこへ出しても恥ずかしくないレベルだと思う。プロレス一本で食べているであろう選手たちに危機感を持たせたのだから、それは本物である

何よりの証だろう。だてに10年は活動していないのである。それを思い知らされた。

浮き雲のように現れては消える、北九州のプロレス文化の灯はここが灯し続けていたんだなあという気持ちと同時に、「ああ、この10年間を共に体感したかった」と言う無念もかみしめねばならなくなってしまった。

とにかくこれは文句なしのベストバウトである。

「いや、一つの興業にベストがふたつはおかしいやろ!」そこのあなた!この試合を見てから言ってほしいですね。

試合はどっちが勝っても納得のいく攻防の末、スミスが勝利してヘビー級タイトルは移動。ここでROCが出てきて、自分たちのヒーローに

祝福するものの、スミスがマイクをとって語りはじめた。曰く「自分は6年前がむプロに

入ってきて、いきなり靱帯断裂、ヘルニアにも

なり、ヒールにもなった。でもベルトをとり

ました!ジョーカー、あんた強かったよ」と、

前王者をたたえ、そして「いままでどうもお世話になりました」とこれまたまさかのベビー転向を宣言!

仲間を呼び寄せると用意していたおそろいのはっぴを着て「がむスターズ」(当然元ネタはドリフ)の結成を発表。これに激怒したROC総帥のドン.タッカーが「次回、4月25日の大会でおまえをたたきのめしてやる」と鬼も笑わないくらい気の早ーーーーーーーーーーーい抹殺宣言をして、退散。

「これからは明るくて楽しいプロレスをしていきたいと思います」とスミスのマイクでハッピーエンド。興業は締めくくられたのであった。

試合終了後、撤収はヒール.ベビー共にノーサイドで手伝っていた。終了時間はなんと21時半過ぎ。驚くべき事に5時間強の超大興業であった。会場賃貸料やゲストへのギャラも考えたら、チケットが前売り(しかも有名プレイガイドには一切置いていない)だけというのは無謀にもほどがある。

しかし口コミと、手売りだけでリピーターを徐々に増やしてここまで大きくしてきたという

事実に対しては素直に賞賛したい。

試合終了後にはスミスとめんたいキッドから

サインをもらった。めんたいキッドは一人で

九州プロレスのブースにいて、グッズを売っていたのだが、何も買わない私のようなファンにも快くサインしてくれ、自ら両手で握手までしてくれた。本当にいい人である。

そしてスミスにサインを求めると、周りの関係者たちから「おおーっ」とどよめきが。はっぴを着たままの新王者は、ものすごい好青年で照れながらサインしてくれ「明日からまたサラリーマンに戻ります。一生懸命練習しますのでまた見に来てください」と握手までしてくれた。

こちらもいい人だった。

全体的に言えることは、素人が陥りがちな、いい格好をリングで見せたいだけのプロレスをしたいのではなくて、基本的な練習からリングを組んだり撤収したり、そう言ったことまで含めてのすべてに対してのプロレスLOVEにあふれていた興業だったと思う。

たぶん興業も好きなんだろうけど、普段の練習の方も大好きな練習の虫ばかりなんじゃないかと思う。そして基本的にみんなまじめ。

後、お子さんに対しての配慮も、プロレス教室だけでなくて、会場隅に色とりどりの風船を置いたりと、気配りも半端無かった。子供が飽きずに声援を送っていたというのは、何も関係者や知人や身内だからというわけではないと思う。

今のプロレスが忘れ去ってしまっている大切なものを、がむプロはかたくなに守り続けて来たんだと思う。それが積もり積もっての10周年。これはとてつもなく重く、尊いものであるといっていいと思う。